これらはすべて「負けトレードの原因」となる。トレーダーの誰もが、彼のようになってしまう危険がある。それは、トレードで儲けるためには、人間が当たり前に考えること、当たり前にとる行動が障害になるからだ。そして、これらはかつて自分が通ってきた道でもあった。
ここにあるのは、資金100万円からトレードを始めた人間の真実の記録である。「初心者のとりがちな行動」「間違った考え方」がひと目で分かる。もし、あなたが他人よりも有利にトレードをはじめたいと思うなら、ぜひ本書を読んでみてほしい。
パチンコと株を同列に扱うことに抵抗がある方、株はギャンブルなどではないとおっしゃる方もおられよう。しかし、勝つための考え方には両方に共通のものがあることは、本書を読んでいただければご納得いただけるはずだ。
※本書は『坂本タクマの実戦株入門』(白夜書房)の前半を[初心者の陥りやすいワナ編]として文庫化したものです。後半[システムトレード編]は2010年3月刊行予定です。
■文庫化にあたって
本書タイトルの「パチンコ」の部分に反応して手にしたパチンコ好きのみなさんに、はじめにご注意申し上げる。
この本はパチンコの本ではない。株の本だ。
待っていただきたい。本を置いてどこかに行かないでいただきたい。パチンコ好きの方が間違って読んでもまったく損はない。少なくとも著者にはないことを保証する。
また、「パチンコ」という部分で興味を失ったトレーダーやトレーダー志願のみなさんも、待っていただきたい。
これはパチンコの本ではない。株の本だ。
要するに、この本には、かつてパチンコを打ってほんの小銭を稼いでいた男が、株に転向して以後の話が描かれている。
パチンコ打ちとトレーダー、両方を味方につけようという企みなのだが、実際には両方とも敵に回してしまっている感がある。
パチンコ・パチスロも、相場も、同じギャンブルじゃないか。なぜいがみ合う? どうして罵り合う? もう、オレのためにケンカしないで!!
パチンコと株を同列に扱うことに抵抗がある方、株式売買はギャンブルなどではないとおっしゃる方もおられよう。しかし、勝つための考え方には両方に共通のものがあることは、納得していただけるものと思う。目の前の誰かに勝つというよりは、己に勝つということ、資金管理が重要であることなどなど……。
そういう考えのもと、パチンコで多少なりとも稼いでいる自分ならば、株でも稼げるだろうと、株取引をはじめた初期のころの様子がこの巻の内容だ。
ずいぶん馬鹿なこともやっている。大いにお笑いいただきたい。そして、「相場べからず集」としてお役に立てれば幸いだ。
参考までに、この漫画の来歴についてお話ししよう。
この作品は、パチスロを中心とするギャンブル系漫画雑誌『パニック7ゴールド』(白夜書房)で2003年に連載スタートし、今でも続いている。最初のころは「ロクデナシ日記・株式編」というタイトルだった。これは、その前に同じタイトルでパチンコの実戦記漫画を描いていたのを引き継いだものだ。「株式編」のところに著者のパンローリングかぶれぶりが現れている。
その後、2006年に単行本化されるにあたって『坂本タクマの実戦株入門』と改題。この『マンガ パチンコトレーダー』はその単行本の再版だ。2分冊としてパンローリングから文庫化される運びとなった。
待っていただきたい。前のやつを読んだからといって、これを読んではいけないということはない。あのとき削ったエピソードが復活しているし、説明文もいろいろ増補されている。再び読んでいただいても、一切損はない。著者には。
右のような流浪の経緯があるため、本書を通して若干の違和感、いわば「白夜テイスト」とでもいうべきものがあることを、あらかじめお断りしておく。
ついでだからここで、株式会社白夜書房並びに同社編集者ソボガ氏、ナカムラ氏にご協力御礼申し上げる。
麻雀漫画というジャンルを確立した竹書房の麻雀漫画誌でデビューして、パチンコ・パチスロ雑誌でビルをいくつも建てた白夜書房で長年お世話になり、そしてこのたび日本で唯一の相場専門出版社、あの、神とあがめるパンローリングから本を出す。
オレの人生、完璧だ!!
待っていただきたい!!
買っていただきたい!!
2009年12月 坂本タクマ
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